物流会社の仕事内容とは?【必要なスキルや将来性について】

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物流会社の仕事について知りたい人「物流会社の仕事内容が知りたい。必要なスキルや向いている人、将来性など教えてください。」

こういった疑問に応えていきます。

物流会社に10年以上勤めているので、実体験に基づいて執筆していきます。

本記事の内容

  • 物流会社の仕事内容
  • 物流会社に必要なスキル
  • 物流会社に向いている人
  • 物流会社の将来性

物流会社の仕事内容

物流会社の仕事は以下6つの仕事があります。

物流会社の仕事内容①:輸送・配送

輸送は「一次輸送」とも呼ばれ、長距離の移動を伴いながらモノをA地点からB地点へと運ぶ役割を果たします。

例えば工場から物流センターまたは別の工場への大量のモノを運ぶ場合は「輸送」となります。

配送は「二次輸送」とも呼ばれ、近距離の小口輸送を担います。

輸送と違い、A地点からB地点への移動という単純な流れではなく、C地点から複数箇所にモノを送り届ける機能があります。

物流センターなどの拠点から卸問屋や小売店、エンドユーザーなどにモノを運ぶ場合は「配送」となります。

物流会社の仕事内容②:保管

送り主からの荷物を出荷依頼があるまで適切に保管しておく業務です。

商品によって保管方法が様々です。

例えば、保管期限や温度管理があります。

保管期限が製造から1年と決められた商品は、それ以上は保管できないです。

温度管理については常温、冷蔵、冷凍で保管し、商品の品質管理を行います。

物流会社の仕事内容③:荷役

陸上で貨物の出し入れすることです。

大きいものですと、フォークリフトやクレーンを使って積み込みや荷下ろしを行います。

小さいものであれば人力で作業をするので、倉庫作業は入出庫作業、仕分けなどが荷役になります。

物流会社の仕事内容④:包装

梱包材を使って荷物を包む業務です。

商品の中身を保護し、消費者の手元に届くまでに破損や品質低下を守るために行います。

商品が無事届くのも包装がしっかりしてあるからとも言えます。

物流会社の仕事内容⑤:流通加工

荷主の依頼で「ラベル貼り」「セット品」「包装」「箱詰め」作業を行います。

上記を行うことによって消費者への利便性や商品への付加価値をつけることができます。

物流会社の仕事内容⑥:情報管理

IT技術を使って荷物の追跡や、輸送経路、温度、湿度の状況や管理をする業務です。

データを分析して輸送の最適や品質向上につなげます。

物流会社に必要なスキル

結論、特に必要なスキルはありません。

誰でもできる仕事なのでスキル不要で仕事はできます。

ですが、一部以下作業は資格が必要です。

資格を持っておくと仕事の幅が若干増えるので持っておくと有利になります。

  • クレーン
  • フォークリフト
  • トラック運転手
  • 通関士
  • 危険物取扱者

必要なスキル:クレーン (難易度:★★★★☆)

製品の開梱や梱包出荷する際に必要です。

大きな製品や重量物の場合、人力で持ち上げることができないため、クレーンを使って吊り上げて作業をします。

クレーンは国家資格なので難易度は若干高めですが、普通自動車免許くらいと言われています。

クレーン資格を持っていると仕事に差別化ができるため、貴重な人材になります。

必要なスキル:フォークリフト (難易度:★☆☆☆☆)

貨物の荷下ろしや荷上げ作業に必要な資格です。

現場で作業するなら持っておくと便利な資格です。

物流会社で働くと、貨物をパレットやコンテナ、木箱で運ぶことがあるのでフォークリフトの資格があると作業できます。

フォークリフト作業が終わらないと後工程が作業できないことがあり、他の作業者は待機することがありますが、フォークリフト資格があれば1人で作業ができるので

資格を持っていない人との差別化になります。

資格の難易度は簡単で、5日で5万円くらいの費用で取得することができます。

現場で働くなら、持っておいて損しない資格です。

必要なスキル:トラック運転手 (難易度:★★★☆☆)

大型、中型自動車免許があるとトラック運転手になれます。

トラック運転手の仕事は、物流センターや倉庫から荷物を仕分けして各エリアの届け先へ配送します。

ルートを考えて効率よく配送するので、配送員は土地勘が必要です。

方向音痴の人には向いていない仕事です。

必要なスキル:通関士 (難易度:★★★☆☆)

輸出入する際に行う通関手続きをするのに必要な資格です。

海外企業と取引する会社であれば通関士を持っておくと就職に有利になります。

必要なスキル:危険物取扱者 (難易度:★★★★☆)

消防法に基づく危険物を取り扱ったり、立ち会うための国家資格です。

火災や爆発などの危険性が高い物質を保管すると、危険物取扱者が必要です。

工場には危険物倉庫があり、資格所有者が管理しています。

大きな倉庫にも一部危険物エリアが設けられていることもあります。

危険物を取り扱うには必須の資格です。

物流会社に向いている人

物流会社に向いている人は以下①〜③の通りです。

①:モノの流れに興味がある人

物流会社で働くとモノの流れがわかるようになります。

上流から下流まで物流会社が携わり、実際モノを動かしているので自然とモノの流れがわかるようになります。

「この商品はどこの会社がどこから仕入れて、どこの会社に卸しているか?」

「どこの会社はどれくらい購入してるか?」

「ライバル会社は似た商品を販売しているなど」

物流会社で働くと実際にモノが見れるので、モノの流れに興味がある人は楽しい仕事です。

②:社会性を気にする人

物流会社は社会性のある仕事です。

食品や日用品など全てのモノは物流会社が運んでお客さんの元に届けます。

仮に物流会社が止まると、私たちの生活が止まってしまい不便になります。

ECサイトで購入してすぐにモノが届くのも、物流会社のおかげで成り立っています。

人の役に立ちたい人や社会性を気にする人は、物流会社に入ると社会のために活躍できます。

③:ていねいで几帳面な性格の人

ていねいで几帳面な性格の人は物流会社に適しています。

お客様の大切なモノを預かって運ぶ仕事なので、

モノをていねいに扱い、確実にお客様へ届ける必要があるからです。

例えば大雑把な人の場合、モノを雑に扱ってしまい、破損させたり、傷を付ける恐れがあります。

また、配送先を間違えてしまい、トラブルを起こしてしまいます。

なので、ていねいで几帳面な人が物流会社に向いていると言えます。

物流会社の将来性

物流会社としては必要不可欠なので、まだまだ残り続けます。

物流会社は数多くありますが、インフラビジネスなので急に無くなることは考えにくいです。

しかし、トラック配送などはドローンや自動運転によって減っていくことが予想されます。

なのでこれから配送員を目指すのはやめたほうがいいですが、

物流会社で通関士や危険物を扱う仕事であればまだまだ仕事はありそうです。

ドローンや自動運転を取り入れると、ドローンや自動運転の管理部門の仕事が増えるので、管理部門で働くのも良さそうです。