スマホ脳を読んだ感想【スマホは多くのストレスを与えている】

Life

スマホ脳を読んだことない人「スマホ脳が売れているみたいだけど、どんな内容ですか?気になるので、読んだ人の感想を聞きたいです。」

こういった疑問に応えていきます。

本記事の内容

  • 「人間はスマホなしで歴史を作ってきた」という事実
  • 「スマホは私たちの最新のドラッグである」という問題
  • 「集中力こそ現代社会の貴重品」
  • デジタルスクリーンが健康へ与える影響
  • SNS
  • 「バカになっていく子供たち」
  • 「運動というスマートな対抗策」

『スマホ脳』
【著者】アンデシュ・ハンセン(久山葉子訳)
【出版社】新潮新書
256ページ
2020/11/18

1974年生まれ。スウェーデン・ストックホルム出身。

前作『一流の頭脳』が人口1000万人のスウェーデンで60万部の大ベストセラーとなり、世界的人気を得た精神科医。

名門カロリンスカ医科大学で医学を学び、ストックホルム商科大学でMBA(経営学修士)を取得。

読んで得られたこと

数々の研究結果をもとに書かれたこの本を手に取ると、人と会うときはもちろん、その他のことでも、目の前の事に集中することが大事だと改めて思った。

今後は、だらだらと目的もなくスマホを眺めるのはやめ、目的を持って適度なデジタルデバイスの使用を心がけたい。

また、ネットですぐに調べる習慣は、深く考える思考力を低下させてしまう可能性があるので注意が必要である。

これからの時代は、AIが大半の役割を担うようになるからこそ、人間しか持たないクリエイティブさも大事になってくる。

思考力・集中力は、何かを作り出すために特に必要なものであり、今後はそれらを維持・高める努力は欠かせないものとなってくる。

そして、スマホ等の利用による見えないストレスを解消するためにも、運動習慣は大事であるということも記憶にとどめておきたい。

運動により集中力を高めることも出来るので、積極的に少しでもよいので動くようにしたいと思いました。

どんな人が読むべきか

この本は、子供を育てる親、若い人、一日中デジタルに触れている人に、是非読んでもらいたいと思っている。

知らず知らずにストレスを抱えているのにも関わらず、その不調の原因がはっきりしないので放置しているケースもあるかもしれない。

また、自身の不調による悪影響を、周囲の人たちにも無意識で与えているかもしれない。

最近のデバイス利用について、私達は慎重に考える時期にきている。

現代社会において、健康的で充実した毎日を送ることが出来るよう、問題提起しているこの本を、ぜひ手に取ってみて頂きたい。

なぜこの本を読もうと思ったのか?

私達は、気づけば毎日かなりの時間を費やして、スマホに触れている。

私だけに限らず、その便利さに気を取られ、実際にはスマホそのものについてはよく分かっていない人も多いのではだろうか。

正体はよくわからないけれど、なぜか手から離れない、そしてかなりの時間を奪っていくスマホ、これは一体何なのだろう。

正直なところ、スマホ等のデジタルなものが、生活に与える悪影響について、私達は知らないことばかりである。

特に、近年では、子供たちの多くが、スマホやゲームをしている印象がある。

我が家でも、子供の成長に伴い、今後どのようにスマホ等を取り扱っていくかについて、そろそろ考えなければならない時期だと思っていた。

このような時の判断材料となる情報を探していたところで、偶然、この本に出合ったのである。

なんと、あのIT先駆者(Appleの代表)であるスティーブ・ジョブスが我が子にはipadを触れさせなかったという。

この事実に驚くと共に、その理由は何なのか、非常に興味を持った。

これからの人生をより健康的で充実したものにし、少しでも子供へ良い影響を与えたいと思っている。

そう思うからこそ、今では当たり前の存在となっているスマホ等の取り扱いについて、この本と共に、改めて考えてみたいと思いました。

「人間はスマホなしで歴史を作ってきた」という事実

人間は、他の動物たちと同じように、地球上の環境変化に適合するように、長い年月をかけて進化をしてきている。

しかしながら、近年の環境変化(デジタル化)には適応出来ていないという。
一体、それはどういうことなのだろうか。

適応できない状況の影響について、人間の思考、感情、経験を司る、人間の器官である脳を、詳しく見ていくとわかることがあった。

スポンサーリンク

人間の脳は、他の動物と同じように「生き延びて、遺伝子を残す」ことを基本ルールとして形成されている。

そのために下される数々の決断は、欲求を出発点とした感情により支配されている。

例えば、身体にエネルギーが足りなくなれば、お腹が空き、何か食べ物を探すといった具合である。

このように感情は、私達が瞬時に全力で行動に出られるように働きかけているのである。

感情はよくも悪くも、私達に様々な判断をさせ、その思考に影響を与えているが、特にネガティブな感情がポジティブな感情に勝るという。

確かに、私達の祖先は、ネガティブな感情により感じ取った事象、つまり脅威に対して即座に対処してきたおかげで生き延びている。

大抵の人は、争いや修羅場のない映画や小説をみても面白く感じないだろうというのも頷ける。

しかしながら、このネガティブな感情はストレスを根源としている。

短期的なストレスは人間が集中したり、思考機能を鋭くさせたりもするので、悪いものではないのだが、長期的なストレスは人間の機能そのものを壊しかねない。

生存がかかっていた祖先の時代は、そのストレスが有効に機能していたかもしれない。

しかしながら、人間の脳がデジタル社会に適応出来ていない現代では、数々の弊害が生じ、過度なストレス、恐怖、うつという形になって、表面化してきているのである。

「スマホは私たちの最新のドラッグである」という問題

私達の脳は、行動を促し、満足感を得るために、私達に働きかけている。

そのように働きかける脳内の伝達物質はドーパミンとエンドルフィンといわれるものであり、このドーパミンが動機付け、エンドルフィンは満足感を私達に与えている。

エンドルフィンは「体内のモルヒネ」ともいわれている。
人間は、進化の過程で新しいものを知りたいという本能を持つようになり、この本能を刺激するのが、ドーパミンである。

現代のネット社会は、刺激的なコンテンツが多く、見る人を少しでも長く引き付けるように入念に設計・開発されている。

入念に設計開発されたこの仕組みが、ドーパミンを生じさせ、エンドルフィンが報酬中枢を刺激するからこそ、やめられないのである。
その一方で、IT企業トップたちは自身の子供にデジタルデバイスの利用を制限しているという。

これは彼らが、デジタル端末による悪影響を誰よりも理解しているからこそ、自身の子供達が過度に触れるのを避けているのであろう。

この事実を耳にすると、子供達に安易にデジタル端末を渡すことについて、私達も考えてみた方が良さそうである。

「集中力こそ現代社会の貴重品」

脳は、大量な手順を処理する能力があるのだが、私達は一つの事にしか集中できないという。

複数作業を同時に効率よくこなしていると思っていても、ただ、それぞれの作業間を行き来しているだけということである。

脳には切り替える時間が必要で、それまでの作業から別の作業へと切り替えた後に、作業に100%集中できるようになるまでに何分も時間がかかるという研究結果もある。

本当にマルチタスクを出来る人も一握りはいるが、人口の1~2%程度と考えられており、それ以外の大多数の人の脳はそのように働かないという。

結局のところ、マルチタスクは気が散るトレーニングをしている様なものになっているというから本当に驚きである。

ちなみに、サイレントモードでもスマホは私達の集中力を遮るという。

この集中力は物事を深く考え、長期記憶を作るために必要とされるものである。

脳は楽をすることが好きなので、すぐに手に入る情報は、脳の記憶に「固定化」する必要がないからすぐに忘れてしまう。

また、誰かと会っている最中に、スマホがテーブル上にあるだけで、人は興味・関心をスマホに向けてしまい、周囲への関心が低くなるということも指摘されている。

現代社会のスマホの魅力は、気付かないうちに、私達にとってそれだけ高いものとなっているのである。

デジタルスクリーンが健康へ与える影響

人間は睡眠により、昼間壊れたたんぱく質が老廃物として脳から排除したり、短期記憶から長期記憶へと変換したりして、脳内を整理している。

この睡眠が不足した状態が続くと、集中力を低下させたり、情緒が不安定になったりする原因にもなる。

人間の体内リズムは、メラトニンというホルモンの働きによって制御されている。

スマホ等から発されるブルーライトを浴びすぎると、このメラトニン分泌が不安定になり、眠りにつきにくくなる原因の一つになりうるのである。

睡眠の質を高めるためには、寝る前にはスマホ等のデバイスを見ることを避けた方がよいということが数々の研究で分かってきている。

SNS

人間の脳は本能的に噂が好き、特に悪い噂話が大好きだそうだ。

もちろん、良い噂話は私達のモチベーション向上にも役立ってくれるが、もっとおもしろいと感じるのは悪い噂話ということらしい。

インターネット上のニュースは、人がどれだけ読んでいるかというコンピューターのアルゴリズムに基づいて選定されることが殆どである。

この選定方法に基づけば、ニュースが真実かどうかは重要ではなくなり、人々の関心の高さが反映されていく。

正確なニュースよりも、フェイクニュースの方が早く拡散されてしまう訳である。

また、SNSは人との共感力を下げてしまう可能性も見えてきているそうだ。

SNSは様々な方向から私達の精神面に影響を与えるので、SNSを利用するのは最低限にとどめ、デジタルデトックスをお勧めする。

「バカになっていく子供たち」

判断能力が未熟な子供にスマホを与えている場合には、その悪影響をいま一度考えてみた方が良さそうである。

というのは、若者の方が依存症になるリスクが高いということが理由である。

スマホもアルコールと同じように脳内を刺激するものなのだが、アルコールは未成年には禁止されている一方、スマホを持たせることについては全く懸念されていない。

スマホ依存がもたらす、睡眠障害、うつ等の精神不調が、近年若者の間で急増しているという事実も見逃せない。

「運動というスマートな対抗策」

身体を動かすと、ストレスへの耐性がつくとともに、集中力も付けることが可能になるという研究結果がある。

なぜ運動で集中力がつくのかというと、それは私達の先祖が身体をよく動かしていたからだという。

先祖がその身に危険が及び、最大限の集中力を発揮する経験をするなかで、脳が長年時間をかけて進化したのである。

この生物学的な生存システムにより、私達は運動によりストレスに対処し、集中力を高める力を持っているのである。

スポンサーリンク